スポーツ
2024年12月22日 23時10分

鈴木彩艶、ローマ戦で受けたセリエAの試練

鈴木彩艶、ローマ戦で見たセリエAの洗礼

サッカーの世界は、時に予測不可能な展開を見せる。12月22日、ローマにて行われたセリエA第17節、パルマはローマに0-5で大敗を喫し、今季最多の失点を記録した。この試合でフル出場したのは、パルマの若き日本代表ゴールキーパー、鈴木彩艶である。22歳という若さでセリエAの舞台に挑む彼は、まさにサッカー界での新星であり、今回の試合は彼のキャリアにとって重要な一戦となった。

試合の流れと鈴木彩艶の奮闘

試合は開始早々からローマが主導権を握る展開となった。パルマの守備陣は立ち上がりから混乱し、試合開始わずか8分でディバラが獲得したPKを決められ、先制点を許した。この早い段階での失点が、試合の流れを大きく左右した。ディバラのシュートは確かに見事だったが、これは鈴木にとっても非常に難しいシチュエーションであった。

続く13分、アンヘリーニョからのクロスをサーレマーケルスがボレーで合わせて追加点を奪われ、鈴木はまたしてもゴールを許すことになった。この2点目は、ローマの攻撃陣がいかに連携を重視しているかを示す鮮やかなプレーであり、パルマの守備陣を完全に翻弄したものだった。

鈴木はその後も奮闘し、前半終盤にはエル・シャーラウィのシュートを見事に防ぎ、3点目を許さなかった。しかし、後半に入ってもローマの攻撃の手は緩まず、51分にはディバラが再び得点を決める。74分にはサーレマーケルスがPKを獲得し、パレデスが冷静にネットを揺らした。最終的に83分にはドフビクが試合を決定づける5点目を押し込み、ローマは圧勝を収めた。

鈴木彩艶の今後の課題と期待

この試合での敗北は、鈴木にとって痛恨の結果かもしれないが、彼のキャリアの成長にとっては貴重な経験となるだろう。セリエAという世界最高峰のリーグでのプレーは、若い選手に多くの学びをもたらす。彼はすでにベルギー1部リーグからイタリアへとステップアップし、パルマでのレギュラーとして期待されている。

[山本 菜々子]

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