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2024年11月26日 00時19分

永瀬拓矢九段、藤井聡太王将との2日制七番勝負に挑む!将棋界の新たな幕開け

永瀬拓矢九段、藤井聡太王将との「新鮮な」2日制七番勝負に挑む

将棋界で注目を集める永瀬拓矢九段(32)が、藤井聡太王将(22)への挑戦権を獲得しました。ALSOK杯第74期王将戦リーグのプレーオフで、西田拓也五段(33)を118手で下し、これで4期ぶり2回目となる王将戦への挑戦が決まりました。この対戦は、藤井王将とのタイトル戦で4度目の顔合わせとなりますが、2日制の七番勝負としては初めての対決です。

新たな試練の舞台、2日制七番勝負

藤井王将との2日制タイトル戦は、永瀬九段にとっても初めての経験です。タイトル戦では過去に2日制を経験したことがある彼ですが、その記憶は4年前のものであり、彼自身も「2日制は出ていなさすぎて分からない」と語っています。この新しい舞台での戦いに対して、永瀬九段は「新鮮なタイトル戦になる」と意欲を見せています。

2日制のタイトル戦は、持ち時間が各8時間という長丁場で、封じ手も行われるため、1日制とは異なる戦略や準備が求められます。永瀬九段は「これまでのタイトル戦とは違う準備の仕方になる」とし、「一日一日100%出し切る」姿勢を貫くと語っています。

藤井聡太王将との関係と期待

藤井王将とは研究仲間でもある永瀬九段。これまでに多くの練習将棋を重ね、藤井王将から多くを学んできたと述べています。彼は「藤井王将には今も教わっている。かなりありがたい時間で一番勉強になる人」と、藤井王将への尊敬の念を表しています。この関係性が、2日制という新たな舞台でどのように作用するのか、注目が集まります。

また、永瀬九段は同時に竜王戦で藤井王将に挑戦中の佐々木勇気八段(30)に対してもエールを送っています。「勇気さんにはとことん頑張ってもらいたい」と語り、藤井王将の体力を削る役割を期待するなど、冗談交じりに藤井王将対策を見せています。

将棋界の未来を担う2人の対決

藤井聡太王将は現在、名人・竜王・王位・王座・棋王・棋聖と合わせ七冠を保持する絶対的な強者です。永瀬九段にとっては、これまでの1日制での対戦成績を覆し、新たな舞台で結果を出すことが期待されます。過去の対戦では、藤井王将の八冠制覇が懸かった王座戦で、優勢の対局が多かったものの、終盤で逆転を許してしまいました。今回の2日制という新たな挑戦の舞台で、永瀬九段がどのような戦略を見せるのか、ファンの注目が集まります。

2025年1月12日に静岡県掛川市で行われる第1局を皮切りに、永瀬九段はどのように藤井王将に立ち向かうのでしょうか。2日制という新たな舞台が、永瀬九段の持ち味である粘り強い棋風をどのように活かすのか、その手腕が試されることになります。

永瀬九段と藤井王将の対決は、今後の将棋界を大きく左右する可能性を秘めています。両者の戦いは、将棋ファンにとって目が離せない一戦となるでしょう。これまでの経験と新たな挑戦への意気込みが、どのような結果をもたらすのか、期待が高まります。

[松本 亮太]