日章学園の南創太、ベガルタ仙台での新挑戦に期待
日章学園のMF南創太、プロ入りを果たすまでの道のりと未来への展望
南選手は、宮崎の強豪校である日章学園高校での3年間を「悔しさの連続」と表現しています。彼がこの学校に入学した当初、最初の1年は思うようにプレーできず、ベンチスタートや途中交代が多く、苦しい時期を過ごしました。しかし、彼はその悔しさを成長の糧に変えることができました。特に、九州新人大会での活躍は彼にとって大きな転機となり、得点力やアシストの形を磨くことができました。
ライバルとの切磋琢磨が育んだ強いメンタリティ
南選手の成長には、チームメートであり、サウサンプトン(イングランド)に内定しているFW高岡伶颯選手の存在が大きく影響しています。彼らはお互いに刺激し合い、ライバルとして、また仲間として共に切磋琢磨してきました。南選手は「アイツがやってるから俺も負けたくねえ」という思いを胸に、常に高い目標を設定し続けています。
彼にとっての高岡選手は、まさに「刺激し合える仲」であり、彼を追い越したいという強い気持ちが成長の原動力となっています。とはいえ、ただ競争するだけでなく、お互いをリスペクトし、共にチームの勝利を目指す姿勢は、まるでサッカーという舞台での兄弟のようです。
プロの舞台での期待と挑戦
南選手の新天地であるベガルタ仙台は、東日本大震災を乗り越えた歴史を持つクラブです。彼は仙台で「サポーターの気持ちに応えられるような、愛される選手になりたい」と語っています。仙台のサポーターは、熱い声援で選手たちを支えることで知られています。南選手はその期待に応え、彼らを勇気づけるようなプレーを見せることを誓っています。
また、彼は自身のプレースタイルについても考え抜いています。彼が選んだスパイクもまた、彼のプレーを支える重要な要素です。軽さを重視し、スピードとドリブルを最大限に活かせるものを選んでいる南選手。これはまるで、彼のスピーディなプレースタイルを象徴しているようです。
家族と指導者への感謝
ここまでの道のりで、南選手を支えてきたのは家族の存在です。親元を離れ、寮生活を送る中で自立を学び、親の大変さを知ることができたと彼は語ります。試合の度に応援に駆けつけ、食事のサポートをしてくれる家族の存在なくして、彼の成長はなかったでしょう。
さらに、小中高を通じて彼を育てた指導者たちの影響も大きいと言います。彼らは南選手の強みを見極め、ドリブルを武器にするよう指導してきました。彼の左足のドリブルは、幼少期からの努力の賜物であり、今や彼の代名詞となっています。
南選手は、これからベガルタ仙台でプロ選手としての第一歩を踏み出します。彼の目標は明確で、得点やアシストに絡むことでチームに貢献し、さらなるステップアップを目指しています。彼の進化は続き、これからも多くの人々を魅了し続けることでしょう。
[鈴木 美咲]