経済
2024年12月24日 17時43分

東京オートサロン2025: 日産が描く未来のカーライフ

東京オートサロン2025: 日産のカスタムカーが描く未来のカーライフ

エクストレイル: Chillとリマスターの世界観

今回の東京オートサロンで日産が提案する「エクストレイル unwind concept」と「エクストレイル remastered concept」は、単なるカスタムカーではなく、未来のカーライフを象徴する存在だ。「unwind concept」は、現行エクストレイルをベースにしたモデルで、アウトドアでのくつろぎを最大限に楽しむための装備が施されている。特に目を引くのは、正弦波を模したデザインのテラス付きトレーラーだ。このテラスは、自然と一体化した空間を提供し、エスプレッソマシンを搭載することで、アウトドアでも本格的なコーヒーブレイクを楽しめる。

一方、「remastered concept」は、先代エクストレイルを基に作られた中古車カスタムの一例で、アナログレコードの再生をコンセプトに掲げている。デジタル時代の中でアナログの良さを再発見するという流れは、若い世代にとって新鮮で魅力的だ。アナログプレイヤーやスピーカーが設置されたラゲッジによって、アウトドアでの音楽体験がより豊かになるだろう。

キャラバン: 災害時に頼れるパートナー

「DISASTER SUPPORT SPEC.」として出展されるキャラバンは、日常の利便性を兼ね備えつつも、有事の際に頼れる存在として設計されている。このモデルは、災害時のサポートを主眼に置いたカスタムで、ソーラーパネルやポータブルバッテリーを搭載することで、電力の自給自足を可能にしている。さらに、車内にはベッドや事務スペースが設けられており、被災地での活動を支えるためのあらゆる設備が整っている。

このキャラバンは、実売を視野に入れた現実的な商品として設計されており、自治体や法人だけでなく、防災意識の高い個人ユーザーからの需要も見込まれる。日産がこのような実用性と機能性を兼ね備えたモデルを発表する背景には、近年頻発する自然災害への対応という社会的ニーズがある。

未来のカーライフを考える

日産のカスタムカーは、単なる見た目の変化だけでなく、私たちの生活の質を向上させる新たな提案を含んでいる。アウトドアでの優雅なくつろぎや、災害時の安全性を考慮した設計は、今後の日産車がどのように私たちの日常に寄り添っていくのかを示している。特に、アウトドア文化の広がりとともに、車が単なる移動手段を超え、生活の一部としての役割を持つようになる未来を予感させる。

東京オートサロン2025で披露されるこれらのカスタムカーが、未来の自動車の可能性をどこまで広げるのか。技術とデザインが融合したこれらの車両は、これからのカーライフをどのように変えていくのかを示唆している。日産が描く未来のビジョンが、どのように現実のものとなっていくのか、そのプロセスを見守るのもまた、車好きにとっての楽しみの一つだろう。

[伊藤 彩花]

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