経済
2024年12月25日 16時14分
2025年大阪・関西万博が示す未来の外交と若者の期待
2025年大阪・関西万博が描く未来:外交の舞台と若者の期待
日替わりの「ナショナルデー」と要人対応
万博では、各国が自国の文化を日替わりで発信する「ナショナルデー」が設けられており、この日に合わせて要人が来日する予定です。これに伴う警備や視察ルートの調整、通訳の手配は、まるで巨大なパズルのピースを組み合わせるような精密さが求められます。大阪府・市では「大阪儀典室」を発足させ、万博協会も今後儀典局を立ち上げる予定です。これらの対応が成功すれば、万博は日本の外交力を示す場として大いに役立つことでしょう。
関心度は横ばい、若者のリピート意向は高まる
一方で、三菱総合研究所の意識調査によると、大阪万博への関心度は全国的に横ばい状態であり、来場意向も減少傾向にあります。特に京阪神圏や首都圏を除く東日本での関心度が低下しています。しかし、興味深いのは若者を中心にリピート来場への意向が高まっている点です。20〜29歳の層では、来場意向者のうち29.4%が2回以上の来場を予定しています。この現象は、若者が万博に対して独自の期待感を抱いている証拠と言えるでしょう。
若者たちは、単に万博を一度の経験として終わらせるのではなく、何度も訪れることで新たな発見や体験を求めているようです。これは、デジタルネイティブ世代が「体験価値」を重視する傾向と一致しています。彼らは、リアルな体験を通じて、オンラインでは得られないインスピレーションを得たいと考えているのかもしれません。
コシノジュンコのデザインが彩る万博
[松本 亮太]