森本裕介、SASUKEの重圧と挑戦を語る
森本裕介が語る“SASUKE”の重圧と挑戦
重圧と挑戦の日々
SASUKEは、様々なセクションをクリアするための力と持久力を求められる究極のアスレチックチャレンジです。森本さんは、上半身の筋力と持久力が特に重要であると語ります。体力だけでなく、選択ミスが許されない緻密さと、負けず嫌いなメンタルも不可欠です。彼は日々の練習で自信をつけ、本番に挑みますが、テレビ番組としてのSASUKEには、個人が背負う以上のプレッシャーが存在することを森本さんは実感しています。
特に印象的だったのは、2018年の第36回大会です。この年、SASUKEは大晦日にファイナルステージを生放送する予定でしたが、彼以外の実力者が次々と敗退し、最後に残ったのは森本さんだけでした。「これは僕が落ちたら大変なことになるんだろうなと感じていました」と、森本さんは振り返ります。しかし、彼は自分の夢を叶えるためにやっているのだと心を切り替え、見事にサードステージをクリアしました。
年齢とともに増す挑戦
年齢とともに体の変化を感じるようになった森本さんは、SASUKEへの挑戦を続けることで体力を維持する大変さも体験しています。年を重ねるにつれて、体力の衰えが急速に進むことを実感し、安全対策への配慮も強めています。「完全制覇のための能力にはいっぱい種類があって、その練習をしてないと能力が落ちてくる」と、彼はまるでモグラ叩きのように、様々なスキルを維持するための努力を続けています。
SASUKEのセットは今後も右肩上がりで難易度が上がっていくと予想されますが、森本さんは「その変化していく自分の姿を見せるのもSASUKEの一部」と語ります。彼はSASUKEをスポーツとしての側面とエンターテインメントとしての側面の両方を大切にし、そのバランスが視聴者に感動を与えると考えています。
SASUKEの未来と森本の展望
SASUKEが永遠に続く番組ではないことを森本さんは理解しています。しかし、もしSASUKEがなくなっても、彼の人生は充実していると感じています。「SASUKEのおかげで幸せな人生になると思います」と森本さんは語り、そこにはSASUKEに人生をかけた男の、幸せな笑顔がありました。
実際、彼の姿は一見すると普通のソフトウェアエンジニアですが、その内には鋼の意志と、何度もモンスターコースを制圧してきた強さが潜んでいます。SASUKEという舞台を通じて、彼の人間性とスポーツマンシップが視聴者に伝わり、多くの人々が彼の挑戦に心を動かされるのです。
[高橋 悠真]