石井杏奈主演のドラマ『私は整形美人』、韓国Webtoonが日本で新たにドラマ化
石井杏奈が挑む「整形美人」:韓国発の人気Webtoonが日本ドラマ化
2025年1月、深夜のフジテレビに新たな風が吹く。石井杏奈主演のドラマ『私は整形美人』がスタートする。原作は韓国で大ヒットしたWebtoon『私のIDはカンナム美人』。日本でも9500万回以上閲覧されたこの作品が、ついに日本版としてドラマ化されるのだ。
美玲というキャラクターを通じて、誰もが一度は抱えるコンプレックスや自己イメージに切り込むこの作品。整形をすることで「新しい自分」として生きる決意をした美玲を石井杏奈が演じる。彼女の前に立ちふさがるのは、整形がバレてしまうという思わぬ事態。美玲の中学時代の同級生で、イケメンでクールな坂口慧(本田響矢)がその秘密を知っている。彼の存在が、美玲の心の旅において重要な鍵となる。
美玲はその過程で、自分の内面の成長を遂げる。整形後も心の中に残る「人の目を気にする」気持ちや、他者との比較による劣等感。これらをテーマに、ドラマはただのラブコメに留まらず、より深い人間ドラマを展開していく。
コンプレックスと向き合う主人公の成長
石井杏奈はこの役柄について、「外面も内面も理想を求めて進む日々。人との比較によって生まれるコンプレックス。誰しもが抱くその想い達を温かく受け止め、優しくそっと背中を押してくれる作品です」と語っている。彼女自身も美玲を演じることで、キャラクターの強さに救われたという。
本田響矢が演じる慧は、冷たい印象を与えがちだが、その実、非常に心優しい青年。彼もまた、美玲との関わりを通じて、自分の過去と向き合い、成長していく。慧のキャラクターは、単なるラブストーリーの相手役にとどまらず、物語のもう一つの軸として重要な役割を果たす。
原作の魅力を生かした日本版
このドラマ化に際し、原作の作者であるメンギ氏は、日本のドラマに長年惹かれてきたとし、日本でのドラマ化に感激の意を示した。「まさか、自分が描いた作品が日本でドラマ化される日が来るとは思ってもみませんでした。本当に驚きと感謝の気持ちでいっぱいです」と述べ、その喜びを隠さない。
監督を務めるのは野口照夫氏。彼は「ひとりの女性の心の成長ドラマが丁寧に描かれ、大切なメッセージの詰まった心を動かされる物語」として、この作品に取り組んできた。実写化に伴い、原作とは異なる部分も多くあるが、メッセージや熱量を損なわないよう真摯に取り組んだという。
「整形美人」が描く現代の若者のリアル
この作品は、単なるエンターテインメントに留まらず、現代の若者が抱える悩みや葛藤をリアルに描く。その中で、整形というセンシティブなテーマに対する多様な視点を提供することで、視聴者に自分自身を見つめ直すきっかけを与える。整形をしたからといって全てが変わるわけではないが、そこから始まる新たな自分探しの旅が描かれる。
ドラマ『私は整形美人』は、視聴者に共感とともに、新しい自分を見つける勇気を与える作品となるだろう。石井杏奈、本田響矢という若手実力派キャストの演技力にも期待が高まるばかりだ。この冬、心温まる物語が放送される夜を、ぜひ楽しみにしてほしい。
[伊藤 彩花]