スポーツ
2024年12月26日 17時21分

ヴィクトリーナ姫路初優勝!竹下佳江氏の感慨と新たな一歩

ヴィクトリーナ姫路の栄冠と竹下佳江氏の想い:バレーボール界における新たなページ

バレーボールの日本一を決める大会、「令和6年度天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会」で、ヴィクトリーナ姫路が女子の部で初優勝を果たしました。輝かしいこの瞬間に、チームの初代監督であり、現在はエグゼクティブアドバイザーを務める竹下佳江氏の想いが詰まっています。

ヴィクトリーナ姫路は、決勝戦で前回準優勝のSAGA久光スプリングスを相手に厳しい闘いを繰り広げました。セットを先取されるという苦しい展開からの逆転劇は、まさにバレーボールの醍醐味を感じさせるものでした。竹下氏は自らのラジオ番組で、「1セット目を取るのは気持ちの面でも重要」と語りつつも、「非常に落ち着いて得点を取り返していた」と、チームの冷静さと粘り強さを称賛しました。

この逆転勝利には、チームの戦術的な強さだけでなく、精神的な成長も大きく貢献しています。ヴィクトリーナ姫路はSVリーグにおいてもフルセットを経験することが多く、これが今回の皇后杯での戦いに生きたと竹下氏は分析します。「試合展開において、勝つイメージは重要」と語る彼女の言葉からは、経験に裏打ちされた自信が感じられます。

ブラジル出身の新戦力、アナ・ルイーザ・フヂゲル選手の貢献

決勝戦で印象的だったのは、今シーズンから加入したブラジル出身のアウトサイドヒッター、アナ・ルイーザ・フヂゲル選手の存在です。2セット目途中から登場した彼女は、効果的なアタックとブロックでチームに勢いをもたらしました。「大舞台に動じないで、冷静だった」と竹下氏が評価する彼女のプレーは、相手にとって大きなプレッシャーとなったようです。まるでチームに新たな風を吹き込むように、アナ選手の活躍はチーム全体を勢いづけました。

アナ選手の加入は、国際色豊かなチーム作りを目指すヴィクトリーナ姫路の戦略の一環でもあります。バレーボールのプレースタイルや文化を取り入れることで、日本のチームが新たなステージへと進化する可能性を秘めています。

竹下佳江氏の振り返りと感謝の気持ち

ヴィクトリーナ姫路の初優勝は、竹下佳江氏にとっても感慨深いものでした。2016年にチームが発足した当初から関わり、何もないところからのスタートを支え続けてきた竹下氏。「姫路から世界に向けて」というビジョンのもと、選手やスタッフと共に歩んできた日々を振り返り、「感謝の気持ちが一番」と語ります。

彼女は、チームの創設時にスポンサーを得るために奔走したことや、時には断られることもあった厳しい経験を振り返りつつ、それでもチームを支えてくれた多くの人々への感謝を忘れません。「選手、スタッフ、スポンサーの皆様、ファンの皆様に本当に感謝しかない」と語る竹下氏の言葉には、深い愛情と感謝の念が込められています。

新たな世代との繋がり

竹下氏はまた、かつての仲間たちとの交流も大切にしています。最近では、元日本代表の古賀紗理那さんと共に淡路島のバレーボール教室に参加し、共に過ごした時間を楽しんだと報じられています。「おばトークに付き合ってくれて」と笑顔で語る竹下氏の姿は、バレーボールという共通の結びつきがもたらす温かさを感じさせます。スポーツを通じた絆は、時間が経っても色褪せることなく続いているようです。

一方で、バレーボール界では新たな生命の誕生もありました。元日本代表の栗原恵さんが第1子を出産し、『メグカナ』として共に活躍した大山加奈さんや多くの仲間たちが祝福を送りました。このような個々の人生の出来事もまた、バレーボール界の一部として温かく見守られています。

バレーボールというスポーツを通じ、さまざまな人々が繋がり、新たな物語が紡がれていきます。ヴィクトリーナ姫路の初優勝は、その物語の中で特別な1ページとなりました。竹下佳江氏が見守る中、チームは今後も新しい挑戦を続けていくことでしょう。

[高橋 悠真]

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