スポーツ
2024年12月26日 20時10分

奥山貴大、MMAデビュー戦で圧巻の勝利!白川ダーク陸斗を圧倒

奥山貴大、MMAデビュー戦で衝撃の勝利を収める

2024年12月26日、東京ドームシティホールで開催された「SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT GROUND ZERO TOKYO 2024」で、シュートボクシング日本ウェルター級王者の奥山貴大が、RIZINでおなじみの白川ダーク陸斗に対して衝撃的な勝利を収めた。MMA(総合格闘技)初挑戦となる奥山は、試合開始からわずか75秒で白川を腕ひしぎ十字固めで下し、その実力を見せつけた。

奥山の背景とMMAデビュー

奥山貴大は、シュートボクシングの舞台で長年にわたり活躍してきた選手だ。2022年には村田義光を下してSB日本ウェルター級王座を獲得し、5連勝を記録するなど、その実力は折り紙付きである。しかし、9月のNJKFで判定負けを喫するなど、今後のキャリアの方向性について模索している時期でもあった。そんな中でのMMAデビューは、奥山にとって新たな挑戦であり、彼の格闘家としての幅を広げる一歩となった。

一方で対戦相手の白川ダーク陸斗は、RIZINの舞台で数々の試合を重ねてきた人気選手である。彼はDEEPでの勝利や、名古屋でのRIZIN大会での善戦など、着実にキャリアを積み重ねてきた。しかし、今回の試合では奥山の圧倒的なパフォーマンスに屈する形となった。

試合の展開と奥山の戦略

試合は1ラウンドの序盤から緊迫した展開を見せた。白川は早くからタックルのフェイントを駆使し、奥山を仕掛けようとしたが、奥山は冷静にジャブや右のパンチで応戦。白川がシングルレッグを狙ったところ、奥山は見事に耐え、逆にヒザ蹴りを繰り出す場面もあった。試合の鍵を握ったのは、白川が組み付こうとした瞬間に奥山が腕を取りにいった動きだった。

奥山の腕ひしぎ十字固めは、まるで芸術作品のように完璧に極まり、白川は耐え切れずにタップを余儀なくされた。この技は、シュートボクシングとは異なるMMAの技術を習得するために、奥山がどれだけの努力を重ねてきたかを如実に示している。

二刀流への挑戦と今後の展望

試合後、奥山は観客に向けて「MMAどうですか?いい試合できましたかね?」と問いかけ、満足げな笑顔を見せた。彼は今後、シュートボクシングとMMAの二刀流を視野に入れており、そのための練習を続けていく意欲を示した。奥山にとって、この勝利は単なる一試合の結果にとどまらず、彼のキャリアに新たな道を切り開くものである。

MMAの舞台では、まだまだ経験が浅い奥山だが、彼の柔道仕込みのテクニックとシュートボクシングで培った打撃技術は、今後の成長の可能性を大いに秘めている。彼がどのようにして両者を融合させ、格闘技界でどのような足跡を残していくのか、ファンとしては非常に興味深いところだ。

[田中 誠]

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