経済
2024年12月27日 12時50分

吉野家、ラーメン市場に本格参入:キラメキノ未来を子会社化

吉野家、ラーメン市場に本格参入:その背景と戦略を読み解く

吉野家ホールディングスが新たにラーメン店「キラメキノトリ」を展開する「キラメキノ未来株式会社」の全株式を取得し、同社を子会社化することを発表した。この動きは、吉野家が今後の持続的な成長を見据えた、新業態開発の一環とされている。関西を中心に22店舗を展開する「キラメキノ未来」の買収により、吉野家のラーメン事業は一気に拡大し、国内外合わせて129店舗のラーメン事業を展開することとなる。

ラーメン市場の魅力と吉野家の戦略

吉野家はラーメン事業の強化に向け、以前から「ばり嗎」や新ブランド「わだ商店」などで積極的に展開を図ってきた。また、ラーメンスープ・麺の開発製造を手掛ける宝産業の子会社化も行っており、供給面でのシナジー効果を狙っている。今回の「キラメキノ未来」の買収も、吉野家のラーメン事業戦略における重要な一手であり、ポートフォリオの充実を図るものと見られる。

「キラメキノトリ」の魅力と吉野家が描く未来

吉野家が持つ国内外のネットワークを活用することで、「キラメキノ未来」は新たな市場への進出を目指すと考えられる。特に、アジア圏におけるラーメンの需要は高く、現地の食文化と融合しながら展開することで、さらなる成長が期待できる。

競合他社との違いと市場の反応

牛丼チェーンの競合である松屋やすき家も、それぞれが独自の戦略で事業展開を進めている。松屋は、シュクメルリのように知名度のない料理を高く値付けすることで、巧みに客単価を上げている。一方、吉野家はラーメン事業の拡充を通じて、より幅広い顧客層を取り込むことを目指している。

[田中 誠]

タグ
#ビジネス戦略
#ラーメン
#吉野家