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2024年12月27日 22時22分

DEZERT、武道館での初公演成功!13年の軌跡と未来への飛躍

DEZERT、武道館で魅せた13年の軌跡と未来への展望

13年という時間は、人生においてもバンド活動においても、決して短くはありません。ロックバンド「DEZERT」が、この13年目にして日本武道館での初のワンマン公演を果たしたことは、彼らにとって大きな節目であり、ファンにとっても感慨深い瞬間だったに違いありません。6000人の観客を前に、彼らはアンコールを含む21曲を力強く披露し、その熱気は会場を包み込みました。

DEZERTは、2011年9月にボーカルの千秋とベースのSacchanを中心に結成され、今年1月には日本クラウンからアルバム「The Heart Tree」でメジャーデビューを果たしました。音楽シーンでの存在感を徐々に高めてきた彼らにとって、この武道館公演は一つの「最高点」だったと千秋は語ります。「通過点でもなく終着点でもなく最高点でした。高い方が気持ちがいいに決まってるので、また明日から人生します。」と、彼はその高揚感を隠しません。

バンド結成からの道のりと成長

DEZERTが歩んできた道のりは決して平坦ではありませんでした。結成からメジャーデビューまでの12年間、彼らはインディーズシーンでの活動を通じて、独自の音楽スタイルとファンベースを築き上げてきました。特に印象的なのは、彼らの音楽に対する情熱と一貫性です。バンド名に込められた「砂漠」という意味が示すように、一見荒涼とした中でも強く生き抜く精神が、彼らの楽曲には反映されています。

ギターのMiyakoは「とても素敵な景色を前に感謝を込めて音楽を届けられて幸せです。」と語り、ベースのSacchanも「皆さんのおかげで素晴らしい日になりました。」と感謝の意を表しました。ドラムのSORAは、「僕の人生は今日、改めてハッピーだと感じました。」と、武道館での経験が彼にとって特別なものであったことを明かします。

未来に向けて:47都道府県ツアーと新たな挑戦

武道館公演を経て、DEZERTはさらに大きな挑戦を続けます。2025年には初の47都道府県ツアーを予定しており、日本全国へ彼らの音楽を届けることを目指しています。これは、彼らの音楽がより多くの人々に届くことを意味し、ローカルなファンとの絆を深める機会でもあります。地方都市での公演は、ファンとの距離を縮めるだけでなく、バンドにとっても新しいインスピレーションを得る場となるでしょう。

また、U-NEXTでの武道館公演のライブ配信が決定しており、これにより多くの人々が彼らのパフォーマンスを楽しむことができます。デジタルプラットフォームを活用することで、地理的な制約を超えたファンとのつながりが可能になる時代です。これは、音楽業界全体にも新しい風を吹き込む試みといえるでしょう。

音楽を通じて生まれる新たな「ハッピー」

「一生に一度の長い夜」と千秋が表現した武道館での公演は、ファンにとっても忘れられない一夜となりました。彼の言葉は、ただのパフォーマンスではなく、人生をより豊かに楽しむことへの呼びかけでもあります。観客が髪を振り回し、体を揺らし、音楽の波に身を任せる姿は、まさに音楽が持つ力を象徴しています。

DEZERTが届ける音楽は、単なるエンターテインメントを超え、人々の心に響くメッセージを持っています。彼らの楽曲には、日常の中で感じる葛藤や希望が詰まっており、それがファンの共感を呼んでいるのです。

これからのDEZERTの活動がどのような形で展開されていくのか、ファンにとっても興味深いところでしょう。そして、彼ら自身もまた、新たな音楽的探求を続けていくことでしょう。音楽業界は常に変化し続けていますが、DEZERTのようなバンドが示すように、その中でも揺るぎないものがあることを私たちに示してくれます。音楽が持つ力、そしてその力が人々の心にどのように影響を与えるかを、彼らの活動を通じて感じ続けていきたいものです。

[松本 亮太]

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