スポーツ
2024年12月28日 23時10分

マリオ・バロテッリ、ジェノアの試練とメキシコ移籍の行方

マリオ・バロテッリの未来はどこへ?ジェノアでの試練とメキシコ移籍の噂

マリオ・バロテッリ――その名を聞けば、サッカーファンなら誰もが一度は耳にしたことのある選手だろう。かつてはイタリア代表として活躍し、プレミアリーグやセリエAでその才能を示してきた。この悪童とも称される彼の運命が、今年の年末までに決定すると伝えられている。イタリアの名門紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』によれば、ジェノアでの彼の冒険は厳しいスタートを切っている。

バロテッリは2019-20シーズンにブレーシャでプレーして以来、セリエAから遠ざかっていた。しかし、11月にジェノアへの移籍が決まると、1701日ぶりのセリエA復帰が実現した。ジェノアは現在、降格圏とわずか2ポイント差で、リーグでの苦戦を強いられている。そんな中、バロテッリは救世主としての期待を背負ってチームに加入したが、その出場時間はわずか87分にとどまっている。

ジェノアでの苦戦とバロテッリのコンディション

バロテッリのジェノアでの立場は決して楽なものではない。パトリック・ヴィエラ監督によれば、バロテッリは最近インフルエンザにかかっていたという。これが彼のコンディションに影響を与え、出場機会が限られている要因の一つと考えられる。しかし、コンディション不良だけが彼のパフォーマンスに影響しているわけではない。彼の独特なプレースタイルやメンタル面も、チームへの適応を難しくしているのかもしれない。

ジェノアは、バロテッリとの契約をシーズン終了まで継続する意向を示しているが、選手側の意向は不明だ。メキシコの強豪クルス・アスルがバロテッリを獲得することを検討しているという噂もあり、その移籍金は200万ドル(約3億1000万円)とされている。この金額は、ジェノアにとっても魅力的なオファーとなり得る。

ナポリ戦でのジェノアの戦い

12月21日に行われたセリエA第17節で、ジェノアはナポリと対戦した。試合は2-1でナポリが逃げ切り勝利を収めた。この結果、ナポリは暫定首位に浮上。一方、ジェノアは7試合ぶりの黒星となった。この試合では、ジェノアのピナモンティが後半に1点を奪い返したものの、バロテッリが投入されたのは試合終盤だった。彼のシュートはポストを直撃し、惜しくもゴールには繋がらなかった。

この試合で、ナポリは序盤から攻勢に出て、15分にはアンギサのヘディングで先制。23分にはラフマニが追加点を挙げた。ジェノアは後半に反撃を試みたが、ナポリの守備を崩すには至らなかった。ナポリの守護神メレトのファインセーブもあり、ジェノアは敗北を喫した。

バロテッリの今後の選択肢

このような状況で、バロテッリの選択肢は限られているが、彼自身のキャリアにとって重要な決断を迫られていることは明白だ。ジェノアでの再起を目指すか、それとも新たな挑戦としてメキシコリーグへの移籍を検討するか。どちらにせよ、彼がどのような決断を下すかは、彼の今後のキャリアに大きな影響を与えるだろう。

[中村 翔平]

タグ
#ジェノア
#バロテッリ
#移籍