THE ALFEE、41年ぶり紅白でビンテージの魅力を披露
41年ぶりの舞台、THE ALFEEが紅白歌合戦で見せる「ビンテージの魅力」
「50年物のバンドの姿を見せる」という言葉に、彼らの意気込みが詰まっています。初出場の1983年当時、メンバー全員が20代だった彼らは、まだまだ若手として名を馳せる存在でした。しかし、時は流れ、今や彼ら自身が大御所と呼ばれる立場に。桜井賢、坂崎幸之助、高見沢俊彦の3人が、満を持してステージに戻ってくる姿は、多くのファンに感動を与えることでしょう。
懐かしさと新鮮さを兼ね備えたパフォーマンス
THE ALFEEが披露するのは、彼らの代表曲「星空のディスタンス」。LEDで輝く“星空ステージ”が、彼らの50周年を鮮やかに彩ります。この曲は、1984年にリリースされ、日本中にその名を知らしめたヒット曲です。彼らの音楽は、ただの懐古主義に陥ることなく、今の時代にも響くメッセージを持っています。
その背景には、彼らの持つ「古さ」に対する価値観があります。「古希」という言葉を象徴する彼らの存在は、長い年月を経ても磨かれ続けた「ビンテージの魅力」を放っています。高見沢俊彦は「古さにも価値はある」と語り、彼らの音楽が時代を超えて愛され続ける理由を見事に表現しています。
新旧の融合が生む紅白歌合戦の魅力
紅白歌合戦は、世代を超えた様々なアーティストが一堂に会する場です。今年は、THE ALFEEだけでなく、B’zの初出場も話題となっています。また、南こうせつやイルカといったベテラン勢の復活も、往年のファンにとっては見逃せないポイントです。これらのアーティストが織りなす音楽の多様性は、まさに紅白ならではの醍醐味です。
私たちは、この年末に紅白を観賞しながら、過ぎ去った1年を振り返ることが習慣となっています。しかし、今年はその習慣を少し変えてみようかと考えていた人もいるかもしれません。そんな中、紅白の「復活組」という秘策が、再び人々をテレビの前に引きつけています。「フェニックス・アーティスト」とも呼べる彼らの存在が、過去と現在を結びつけ、未来への期待を膨らませてくれるのです。
新たな70歳のモデルケースとしての彼ら
THE ALFEEのメンバーは、来年には全員が70歳を迎えます。それでもなお、彼らは「新たな70歳のモデルケース」として、若々しいエネルギーをステージで放ち続けています。高見沢の「全て自前の歯」というエピソードや、メンバーの地毛の話題など、ユーモアを交えながらも、彼らの仲の良さが伺えます。
このように、日本の音楽シーンにおいて長く愛され続けてきた彼らの姿は、多くの人々に勇気と希望を与えてくれることでしょう。紅白歌合戦は、ただの音楽番組ではなく、世代を超えた文化の交差点として、これからも多くの人々に感動を提供し続けるのです。
今年もまた、紅白を見ながら、私たちは新たな時代の始まりに胸を躍らせることでしょう。歌の力が、時代を超え、人々の心を結びつけるその瞬間を、見逃さずに味わいたいものです。
[山本 菜々子]