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2024年12月29日 17時10分

堀口恭司、RIZIN防衛戦からUFC再挑戦を目指す理由

堀口恭司、RIZINでの防衛戦を経てUFC再挑戦を目指す理由

格闘技界において、堀口恭司はその名を知らない者はいないだろう。彼のキャリアは、まさに試練と栄光が交錯するものだ。12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催される「RIZIN.49」では、フライ級王者としての初防衛戦に挑む。対戦相手は南アフリカの強豪、エンカジムーロ・ズールー。堀口にとって、この試合は単なる防衛戦以上の意味を持つ。彼はこの一戦を通じて、再びUFCのステージに立つ足掛かりを築こうとしている。

堀口のキャリアとUFCへの思い

堀口の名は、かつてUFCでも輝いた。彼はUFCバンタム級でジョン・リネカーやアリ・バガウティノフといった強豪たちと戦い、2015年にはタイトルマッチでデメトリアス・ジョンソンと激突した経験を持つ。その後、彼はRIZINに舞台を移し、多くのファンを魅了する試合を重ねてきた。しかし、UFCへの思いは彼の心から消えることはなかったようだ。

堀口は今回のインタビューで「UFCに行きたいなとは思っています」と率直に語った。これまでのキャリアを振り返ると、彼の挑戦心や向上心は常に高く、彼の目は常に次なる高みを見据えている。UFCへの再挑戦は、彼にとって新たなモチベーションとなっているようだ。

ズールーという難敵

ズールーは、南アフリカの格闘技団体EFCでバンタム級とフライ級の元2階級王者という肩書きを持つ実力者だ。彼は修斗二階級制覇王者の新井丈をTKOで破り、RIZINでの初参戦を果たした。堀口はズールーについて「キックボクシング的な動きがうまくて、身長もリーチもあって、やりづらい相手」と分析し、警戒を強めている。

ズールーもまた、堀口を高く評価している。彼は「素晴らしい選手だと思うし、経験が豊富で爆発力がある」と堀口を称賛する一方で、「最高の作戦を練ってきたので、それを披露するのが待ちきれない」と自信をのぞかせている。

未来を見据えた戦い

堀口にとって、ズールーとの防衛戦はUFC再挑戦への重要なステップだ。彼は「KOでも一本でもしっかり決めて、次の一歩につながるようにしたい」と意気込みを見せている。具体的な交渉はまだ進んでいないものの、彼の中でのUFC再挑戦への思いは強い。

UFCでの再スタートには、彼が過去に対戦した強豪たちとの再戦も視野に入るだろう。特に、同門のアレッシャンドリ・パントージャとの対戦は避けられないかもしれない。「来るなら挑戦を受ける」とパントージャも語っており、ジムでの関係がどう影響するかも興味深いところだ。

堀口恭司の挑戦は続く。彼の前には様々な試練が待ち受けているが、その目は常に未来を見据えている。彼がどのようにして新たな高みへと到達するのか、その一歩一歩に期待を寄せたい。

[中村 翔平]

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