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2024年12月30日 19時11分

Da-iCEとこっちのけんとが示すSNS時代の音楽革命

Da-iCEとこっちのけんとに見る現代音楽シーンの変革

年末恒例の「輝く!日本レコード大賞」で、5人組アーティストDa-iCEが「I wonder」で優秀作品賞を受賞し、その影響力を再び証明しました。この曲は、TBS系ドラマ「くるり~誰が私と恋をした?~」の主題歌としても知られ、TikTokでの再生数が10億回を突破するなど、SNSを通じた新しい音楽の広がり方を象徴しています。一方、2024年に一気にブレイクを果たしたこっちのけんともまた、SNSを活用した成功の好例です。「はいよろこんで」のヒットは、TikTokでのバズをきっかけに、ストリーミング再生数1億回を超える大ヒットを記録しました。

SNS時代の音楽プロモーション

Da-iCEの「I wonder」とこっちのけんとの「はいよろこんで」は、どちらもSNSを通じて新たなファン層を獲得しました。特にTikTokの短い動画形式は、キャッチーなメロディーや振り付けと相性が良く、ユーザーが簡単に動画をシェアすることで、瞬く間に多くの人々に広まりました。これはかつてのテレビやラジオが主なプロモーション手段だった時代とは異なる、デジタルネイティブ世代の音楽の楽しみ方と言えるでしょう。

Da-iCEの楽曲「I wonder」は、「音が止まった 色が変わった」というフレーズと振り付けが特に人気を博し、ユーザーが自らの動画に取り入れることでさらなる拡散を生みました。この現象は、音楽がただ聴くものから、参加し共有するものに変わってきたことを象徴しています。

こっちのけんとのメッセージ性

「死ぬな!」という楽曲も、彼の個人的な経験が色濃く反映されています。公式YouTubeに投稿されたMVの概要欄には、彼の考えがストレートに記されています。「死にたい」という言葉が冗談であっても、口にしてはいけないことだという彼のメッセージは、リスナーに深く届いています。彼の楽曲は、自己表現と社会的メッセージを両立させたものとして、多くの人々に共感を呼んでいます。

音楽シーンの新たな潮流

このように、Da-iCEとこっちのけんとは、音楽業界の新たな潮流を象徴する存在です。SNSを通じたプロモーションの力を最大限に活用し、聴くだけでなく体験し、参加する音楽を提供しています。これは、音楽が個々のリスナーにとってより個人的なものであると同時に、より広範なコミュニティの一部であることを示しています。

これからの音楽シーンにおいては、Da-iCEやこっちのけんとが示したように、SNSやデジタルプラットフォームを駆使した戦略がますます重要になるでしょう。そして、音楽を通じて社会的なメッセージを発信し、それが多くの人々に支持されることで、アーティストとしての存在感を確立していくことが求められる時代が続くのではないでしょうか。

[伊藤 彩花]

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