「スロウトレイン」新春放送!松たか子、多部未華子、松坂桃李、星野源が集結
TBS系新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」が1月2日に放送され、松たか子、多部未華子、松坂桃李、星野源といった豪華キャストが集結します。この作品は、脚本家の野木亜紀子と演出家の土井裕泰がタッグを組んで生まれた新たなホームドラマです。物語の中心となるのは、鎌倉に住む3人の姉弟の物語。彼らが人生の岐路に立たされた時、どのように進んでいくのか。作品を通じて、変わりゆく時代の中で普遍的な「家族愛」を描きます。
松坂桃李と星野源、5年ぶりの共演
「考えるな、感じろ」:土井裕泰監督の指標
松坂にとって、土井裕泰監督の存在は大きなものです。映画『麒麟の翼』で初めて監督と仕事をした際に、「考えるな、感じろ」というアドバイスを受け、それが今でも彼の指標になっていると語っています。土井監督は、松坂がこれまでに出演した数々の作品で、その演技を引き出してきたと言えます。監督と脚本家の野木亜紀子のコンビは、これまでも多くのヒット作を生み出しており、今回の「スロウトレイン」でもその力量が問われます。
家族の多様性を描く新しいホームドラマ
「スロウトレイン」は、交通事故で両親と祖母を失った3人の姉弟が、法事を機にそれぞれの人生を見つめ直していく過程を描きます。物語は、姉の都子(多部未華子)が突然「韓国に行く!」と宣言するところから大きく動き始めます。野木亜紀子は、キャラクターを当て書きし、それぞれの俳優に合った役を作り上げていったと語っています。例えば、松坂が演じる潮は、江ノ島電鉄の保線員という設定ですが、これは野木が実際の元駅長の話を聞き、軌道の大切さを知ったことから生まれたアイデアです。
このドラマでは、従来のホームドラマとは異なる視点から独身女性を主人公に据えています。松たか子演じる葉子は、フリーの編集者であり、伝統的な家族像には収まらない新しい女性像を描いています。野木は、40~50代の独身女性が主人公のホームドラマがもっとあっても良いと考え、このキャラクターを作り上げました。
俳優たちの力で生まれる感動
土井監督は「この俳優さんたちなら大丈夫」と信頼を寄せ、脚本が長すぎるのではと心配していたシーンも、彼らの力であっという間に撮影が終わったと振り返ります。特に、渋谷家の姉弟3人のシーンや、松たか子と星野源、リリー・フランキーと池谷のぶえのシーンは、観る者に深い感動を与えるでしょう。
「スロウトレイン」は、新しい時代の家族の形を提示しつつも、誰もが共感できる普遍的なテーマを持ち、観る者の心に深く響く作品となっています。放送が待ち遠しいですね。
[佐藤 健一]