スポーツ
2025年01月03日 16時10分

青山学院大学、箱根駅伝で大会新記録達成!驚異の8度目優勝

青学大、箱根駅伝での圧倒的な支配力を再確認

青山学院大学が第101回箱根駅伝でまたもやその強さを見せつけました。往路での優勝に続き、復路でも安定した走りを見せた青学大は、総合タイム10時間41分19秒で大会新記録を樹立し、2年連続8度目の優勝を果たしました。この結果、過去11大会中8度の優勝を果たし、その勝率は驚異の73%に達しています。まさに箱根路の王者といえる成果です。

今回の駅伝では、チーム全体が一体となった緻密な戦略と、それに応える選手たちのパフォーマンスが際立ちました。特に6区の野村昭夢選手は、56分47秒という区間新記録を打ち立て、監督の原晋氏の期待に見事に応えました。原監督はこの優勝を「大学同士のメソッド対決」と評し、自身の育成メソッドが結果に結びついたと語っています。

選手たちの個性が輝く走り

この大会では、各選手の個性が際立つエピソードも多く見られました。9区を走った主将の田中悠登選手は、卒業後にアナウンサーとしての道を歩む予定で、今回が「引退レース」でした。彼は「ピクニックランをするつもりはありませんでした。全て力を出し切りました」と語り、全力を尽くした姿勢が伝わります。

また、4区で快走を見せたエースの太田蒼生選手は、レース後に異例の婚約発表を行い、箱根駅伝史に新たな印象を残しました。田中選手が「さすが、世界の太田です。お幸せに!」と祝福したことからも、彼らのチームとしての絆の強さが感じられます。

若手選手の台頭も重要な要素

さらに、1年生アンカーの小河原陽琉選手は、初めての箱根駅伝で見事に優勝のテープを切る役割を果たしました。彼は「先頭を走って、最後優勝のテープを切れてよかった」と語り、これからの成長が期待される若手の一人です。青学大の強さは、こうした新しい才能をいかに育て、レースに活かすかにかかっているのかもしれません。

大学駅伝界の未来を担う「メソッド対決」

原晋監督が語った「メソッド対決」は、今や大学駅伝界全体の重要なテーマとなっています。各大学の指導者たちが、それぞれの方法論を駆使し、学生たちがその中で競い合う光景は、まさにスポーツの醍醐味です。選手たちは個々の才能を発揮しつつ、チームとしての力を結集させて大会記録を更新する姿は、見ている側に大きな感動を与えます。

今後も、大学駅伝界はますます白熱化していくことでしょう。他大学の挑戦が続く中で、青学大がどのようにその地位を守り続けるのか、あるいは新たな王者が誕生するのか。その行方に目が離せません。そして、選手たちの努力と情熱がもたらすドラマが、さらに多くのファンを魅了し続けることは間違いありません。

[鈴木 美咲]

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