市川團十郎、家族愛と亡き麻央さんへの想いを語る特番が話題に
市川團十郎、家族と共に歩む道――亡き妻・小林麻央さんへの想いを胸に
市川團十郎が出演した日本テレビの特番「成田屋にござりまする 密着16年 市川團十郎一家バリ島旅」では、彼の家族への深い愛情や亡き妻・小林麻央さんへの想いが語られました。彼の言葉には、家族という絆の力強さと、その根底にある切ない思いがにじみ出ていました。
新之助への指導、麻央さんに見せたかった舞台
團十郎は、長男・新之助の舞台「連獅子」に対する猛稽古について、「やったつもりじゃ、やったことにならない」と厳しい指導を行いました。その背景には、亡き麻央さんに見てもらいたいという強い思いがありました。「外郎売」や「團十郎娘」など、他にも見せたい演目は多くあったものの、「連獅子」は特に特別な意味を持っていたようです。彼の言葉には、舞台を通じて麻央さんと繋がり続けたいという願いが込められていたのでしょう。
麻央さんへの尽きぬ想い
また、團十郎は麻央さんについて「彼女の望むものが聞けないのは残念」と涙ぐみました。子どもたちの成長を見守る中で、彼女がいればどのように考え、どのように支えてくれたのかを思い描くことは、團十郎にとって大きな支えであり、また同時に哀しみの種でもあるのかもしれません。
彼は麻央さんの存在を「家族を見守ってくれている」と感じています。このような感情は、多くの人が共感できることでしょう。大切な人を失っても、その人の思い出や影響は、日常の中に生き続けているものです。
「良くできた娘」ぼたんへの期待と愛情
長女のぼたんについても、團十郎は「良くできた娘」との声に「ママに似たんじゃないかな」と微笑みます。彼女が13歳の誕生日を迎えた際も、「過度な期待はせず、やりたいようにやれれば」と語り、父親としての愛情深さを垣間見せました。このような家族の姿勢は、麻央さんの教育理念を引き継いでいるようにも感じられます。
團十郎は、ぼたんがいつの日か八千代座で特別公演をできるよう願っており、彼の目には母親譲りの才能の輝きが映っているのかもしれません。彼の言葉には、家族の未来への期待と楽しみが込められています。
家族としての絆、そして未来への歩み
團十郎の家族に対する想いは、深い愛情と共に、亡き妻への尽きぬ想いが鮮烈に描かれています。彼が抱く家族へのビジョンは、麻央さんの願いを受け継ぎながら、今後も続いていくことでしょう。
このように、家族の絆は目に見えない形で次世代へと引き継がれていきます。市川團十郎一家の姿は、舞台を超えて多くの人々に感動を与えることでしょう。彼らの物語は、歌舞伎という伝統芸能の枠を超え、私たちの日常に潜む愛と絆を再確認させてくれる存在です。
[伊藤 彩花]