香取慎吾、田中邦衛から受けた影響と新たな挑戦!
香取慎吾、名優から受けた“あの大きな影響”とは?
かつてSMAPとして国民的アイドルの一員だった香取慎吾さんが、今また新たなステージに立っています。11年ぶりにフジテレビの連続ドラマで主演を務める香取さん。彼の俳優人生において、どのような影響を受け、どのような挑戦を続けているのでしょうか。
香取さんのキャリアの中で、特に重要なターニングポイントとなった作品は2004年のNHK大河ドラマ『新選組!』です。この作品での撮影は彼にとって非常に過酷な経験だったようです。「1クールしか経験したことがなかったので、3カ月目が過ぎたころには『まだこんなにあるのか……』と愕然とした」と語る香取さん。その辛さは、着物やかつらを身に付けたまま、楽屋でも自由に横になれないという厳しさを伴っていました。
しかし彼の俳優としての成長を支えたのは、実はドラマや映画の成功だけではありません。盟友である草彅剛さんや脚本家の三谷幸喜さん、そして何よりも名優・田中邦衛さんの存在がありました。特に田中邦衛さんの影響は大きく、彼の「明るく、みんなを笑わせる振る舞い」が、撮影現場での香取さんの姿勢に深く影響を与えたのです。
田中邦衛の教えを胸に、現場での香取慎吾
香取さんは、田中邦衛さんとの撮影現場でのエピソードを振り返り、「邦衛さんはいつも冗談みたいに僕のことをずっと“兄貴”と呼んでくださって」と、彼のユーモアと温かさを語ります。例えば、撮影が深夜まで続いたときの疲れを、軽やかに笑いに変えるその姿勢は、ただの演技論を超えた人間性の魅力でした。
邦衛さんのように、どんなに疲れていても現場を明るくする力。それは、香取さんがこれからの俳優生活で大切にしていきたい姿勢でもあるのです。「現場でどう人と接するかが、僕の中では大きいんです」と香取さんは言います。つまり、演技や作品の質の向上だけでなく、周囲との関係性や現場の雰囲気を大切にすることが、彼の俳優としての信条なのです。
香取慎吾が見据える未来とは?
田中邦衛さんから受けた影響を噛み締めつつ、香取さんは「自分のことを作品の“素材”だと思っている」と語ります。彼は、スタッフや共演者との信頼関係を重んじ、自分の役割を全うすることに専念しています。このスタンスは、彼が長年続けてきたアイドル活動から得たものでもあるでしょう。多くの人と協力しながら、一つの作品を作り上げるという経験が、彼の現在の姿勢に繋がっているのです。
絵画や音楽活動において、香取さんは自身のイメージを強く持ち、それを表現することに長けています。音楽では「個」としての表現を追求し、さまざまなアーティストとのコラボレーションを楽しんでいます。「全ての曲において、まず僕はドラマや映画のようなストーリー仕立てで自分のイメージを伝えるんです」と、彼の創作に対する情熱は尽きることがありません。
香取さんが今後どのような作品で私たちを驚かせてくれるのか、その期待は膨らむばかりです。新しいドラマでの彼の演技には、これまでの経験と新たな挑戦が詰まっていることでしょう。彼の言う「ニセモノホームドラマ」の真実がどのように描かれるのか、ファンとしては見逃せない作品になりそうです。
社会と、家族とどう向き合うのかというテーマに挑む香取さん。彼の演技が、我々の心にどのような感動を届けてくれるのか、今から楽しみです。ぜひ新しい香取慎吾を体感してみてください。
[佐藤 健一]