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2025年01月04日 08時10分

早稲田大学ラグビー部が決勝進出、スクラムでリベンジを果たす

早稲田大学ラグビー部、悲願の決勝進出を果たす

新年の始まりとともに、ラグビー大学選手権準決勝が東京・国立競技場で開催され、早稲田大学が京都産業大学を31-19で下し、決勝進出を決めました。今回の試合は、昨年の大敗からのリベンジを果たす重要な一戦でした。早稲田大は、プライドを取り戻すべく、その力を存分に発揮しました。

リベンジへの道のり:スクラムの重要性

早稲田大学が勝利を手にした最大の要因は、スクラムの強化にありました。昨シーズンの敗北から学び、チームはスクラムの強化を徹底的に取り組みました。大田尾竜彦監督は「スクラムで反則せずに組み勝ってくれた」と振り返り、キャプテンの佐藤健次も「スクラムでのペナルティが試合の流れを決めた」と自信を見せました。

特に相手の3番のバインドを想定した練習が功を奏し、スクラムでの優位性がトライのチャンスを生み出しました。前半に決定的なリードを築いたのは、このスクラムでのプレッシャーが鍵でした。これにより、試合の流れを常に早稲田側に引き寄せることができました。

フィジカルバトルとディフェンスの力

佐藤キャプテンは「どんなに弾かれても、しっかりタックルに入ろうと心がけた」と語っており、フィジカルバトルでの勝利が試合の結果に大きく影響したことがわかります。

次なる挑戦:帝京大学との決勝

早稲田大は、次戦の相手として4連覇を狙う帝京大学と対戦します。今シーズンの帝京大との対戦成績は有利に見えますが、決勝という舞台では新たな緊張感が漂います。佐藤キャプテンは「細かいプレーが大事」と語り、スクラム、セービング、ディフェンスのバックアップといった基本に忠実なプレーが勝敗を分けると強調します。

「見たことのない景色」として語られるのは、早稲田大学が勝利を収めたときに歌うことが許される第二部歌『荒ぶる』です。佐藤キャプテンにとって、これは学生生活の集大成であり、4年前に目標として掲げた夢の実現でもあります。

箱根駅伝:青学大の強さと新たな風

一方で、新年の風物詩である箱根駅伝でも熱戦が繰り広げられました。青山学院大学が圧倒的な力を見せ、2年連続の総合優勝を果たしました。特に6区での56分台という驚異的な記録は、箱根駅伝史に新たなページを刻みました。

かつての「山の神」神野大地や、マラソンランナー川内優輝もこの結果に驚きを隠せません。彼らにとって、箱根駅伝の戦いは、過去の自分を振り返ると同時に、現在の学生たちの成長を感じさせるものでした。

青学大の成功は、選手層の厚さと戦略の巧みさに支えられています。原晋監督の「人と人との繋がりを大事にする」という哲学が、優勝へと導いたのです。

これからも、ラグビーや駅伝といったスポーツの舞台でどのようなドラマが展開されるのか、目が離せません。各大学や選手たちの挑戦は、日々の努力と共に進化を続けています。スポーツの現場では、勝者も敗者も、全ての経験が次なるステップへの原動力となるのです。

[田中 誠]

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