スポーツ
2025年01月05日 16時01分

桐蔭学園、全国高校ラグビーで2連覇に王手!逆転勝利で決勝進出

桐蔭学園、全国高校ラグビーで2連覇に王手

全国高校ラグビー大会の準決勝で、神奈川代表の桐蔭学園が国学院栃木を25-14で破り、2大会連続10度目の決勝進出を果たしました。前半は8-14で折り返し、苦しい展開を強いられたものの、後半に地力を発揮し見事逆転勝利を収めました。桐蔭学園は、2019年と2020年に続く2度目の連覇を目指しています。

後半7分、スクラムハーフの後藤快斗選手がラックから持ち出し、左中間にトライを決め、キックも成功させて逆転しました。このプレーが試合の流れを大きく変え、その後はフルバックの古賀龍人選手が追加トライを決め、国学院栃木に得点を許さない守備を見せました。試合後、主将の申驥世選手は「自分たちのできることをしっかりやりたい」と、意気込みを語りました。

国学院栃木、惜しくも準決勝敗退

一方、国学院栃木は3大会ぶりの決勝進出を逃しました。前半をリードして折り返したものの、後半の桐蔭学園の攻撃に防戦一方となり、逆転を許しました。特に、準々決勝までの堅固なディフェンスが通用しなかったことが敗因とされ、主将の笹本直希選手は「後半から持ち味のディフェンスが通用しなくなって」と悔しさをにじませました。それでも、3位という過去2番目の成績を誇りに思い、後輩たちにその精神を受け継いでほしいと語りました。

国学院栃木の吉岡肇監督は、「トップレベルの強さ、うまさを感じました」と桐蔭学園に敬意を表しつつ、「試合巧者ですね。ライバルと思ってもらえる領域までいきたい」と、今後の成長に向けた意欲を示しました。

桐蔭学園は、7日の決勝で東海大大阪仰星と常翔学園の勝者と対戦します。桐蔭学園は春の全国選抜大会を制した大阪桐蔭を準々決勝で破っており、今回の決勝でもその勝負強さが期待されます。特に、これまでの試合で見せた後半の粘り強さが大きな武器となるでしょう。

全国高校ラグビー大会は「花園」と親しまれ、多くの高校生ラガーにとって最高の舞台です。この大会は、選手たちの技術やフィジカルだけでなく、精神的な強さ、チームワークが試される場でもあります。桐蔭学園が掲げる「律」というスローガンは、まさにこの大会で求められる要素を象徴しています。

このように、全国高校ラグビー大会は未来の日本ラグビーを担う若き選手たちの登竜門であり、それを支える多くの指導者、ファンの期待が込められた大会です。選手たちの熱いプレーは、多くの人々に感動を与え続けています。

[高橋 悠真]

タグ
#全国大会
#桐蔭学園
#高校ラグビー