スポーツ
2025年01月05日 23時10分

ペップ監督が語るシティの復調の現実、サヴィーニョ選手の台頭も注目

マンチェスター・シティの復調に影を落とすペップの慎重な見解

マンチェスター・シティがウェストハム・ユナイテッドに4-1で快勝したにもかかわらず、ジョゼップ・グアルディオラ監督はチームの復調を否定しました。プレミアリーグ第20節でのこの勝利は、シティにとって10月以来の連勝となり、順位表では6位に浮上しました。しかし、グアルディオラ監督は試合後のインタビューで「我々のパフォーマンスは良くなかった」と語り、まだ本来のレベルに達していないと冷静に分析しています。

この発言は、シティのファンやサッカー界に波紋を呼んでいます。シティは長期にわたりプレミアリーグの王者として君臨し、攻撃的で華麗なサッカーを展開してきましたが、今シーズンはそのパフォーマンスが影を潜めています。特に前半戦では、予想外の敗北や引き分けが続き、首位争いからやや距離を置く形になっています。

ペップのシティとアーセナルの対比:追う者と追われる者

一方、アーセナルはブライトンとの引き分けにより、リヴァプールとの勝ち点差が拡大する可能性が出てきました。アーセナルは今シーズン、リヴァプールを追いかける立場となり、逆転優勝を目指しています。元イングランド代表のジェイミー・レドナップ氏は、アーセナルが優勝するには、過去数年のペップ・グアルディオラ率いるシティのような後半戦の怒涛の追い上げが必要であると指摘しています。

シティが過去に見せた後半戦での劇的な巻き返しは、アーセナルにとって参考になるでしょう。シティはしばしばシーズン後半になってから連勝を重ね、他チームに対して圧力をかけ続けてきました。これは、ペップの戦術的な柔軟性や選手たちの高い適応力、そしてメンタルの強さによるものです。アーセナルが同様の追い上げを見せることができれば、リヴァプールとの勝ち点差を埋めることも可能かもしれません。

サヴィーニョの台頭と今後の期待

シティにおけるもう一つの明るい兆しは、若手サヴィーニョの活躍です。ウェストハム戦では3ゴールに絡む活躍を見せ、アーリング・ハーランドとのホットラインを形成しました。サヴィーニョの台頭は、ペップにとって新たな攻撃オプションを提供するとともに、チームの攻撃力を一層引き上げる可能性を秘めています。

ペップはサヴィーニョのパフォーマンスについて、「特別な才能と輝きを持っている」と称賛しつつ、改善すべき点も多いと指摘しています。このように若手選手の成長と成熟が、シティにとってシーズン後半の重要なカギとなるでしょう。

サヴィーニョのように若手選手が台頭してくることは、チームにとって大きなプラスです。特にシーズンが進むにつれて、怪我や疲労が蓄積する中で、フレッシュな力が必要とされる場面が増えるからです。彼のような才能ある選手が、シティの攻撃に新たな活力をもたらすことができれば、ペップのチームが再びその強さを取り戻す日はそう遠くないかもしれません。

シティが過去に築いてきた黄金期を再現するためには、チーム全体としてのパフォーマンスの向上が不可欠です。ペップ・グアルディオラが指摘するように、まだまだ改善の余地がありますが、若手選手の活躍とチームの化学反応がうまく合致すれば、再びプレミアリーグの頂点に立つことも現実的な目標となるでしょう。

[中村 翔平]

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