スポーツ
2025年01月06日 19時10分

秋本美空、母・大友愛の背中を追う共栄学園の新星が春高バレーで輝く

秋本美空、母・大友愛さんの背中を追いかける共栄学園の新星

東京の共栄学園高校バレーボール部のエース、秋本美空(3年)が、全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)でその存在感を示しています。彼女は2012年ロンドンオリンピックの銅メダリストであり、バレーボール界の伝説的な存在である大友愛さんの長女です。そんな秋本選手は、母から受け継いだ才能と情熱を武器に、チームを次々と勝利に導いています。

母譲りの強打とリーダーシップ

秋本選手は184センチの長身から放たれる強烈なスパイクで、対戦相手を圧倒しています。福井工大福井との2回戦では、ストレートで勝利を収め、特に第2セット終盤の追い上げを見せた相手に対しては、自らの強打でチームを引っ張りました。その姿はまさに「頼れるエース」としての風格を感じさせます。

彼女のリーダーシップは、プレーだけに留まりません。試合中、チームが集中力を欠く場面では、円陣を組みながら「集中して!」と声を掛け、仲間を鼓舞します。これにより、チーム全体の雰囲気を高め、精神的支柱としても活躍しています。中村文哉監督は「プレーで引っ張るだけでなく、チームを落ち着かせる大黒柱」として、秋本選手を高く評価しています。

過去の悔しさを糧に

秋本選手にとって、春高バレーでの過去の成績は決して満足のいくものではありませんでした。1年時は準々決勝で敗退し、前回大会では初戦で姿を消すという悔しい結果に終わっています。しかし、今季は主将として「日本一」を掲げ、チームをまとめる役割を果たしています。

母・大友愛さんからの「早く寝て、頑張って」というシンプルなメッセージにも、秋本選手は大きな支えを感じています。彼女は「日本一をとったと言えるように頑張りたい」と意気込みを語り、母のように日本代表としての活躍も視野に入れています。

次なる挑戦と期待

次戦では、2大会ぶりの優勝を狙う古川学園と対戦します。強豪を相手にするこの試合に向け、秋本選手は「最後まで集中力を切らさずに勝ちたい」と気を引き締めています。彼女の意気込みとチームメートへの信頼は、勝利への強い意志を感じさせます。

秋本選手は、母の名声に追いつこうとするプレッシャーを感じることなく、むしろそれをモチベーションとして捉えています。「プレッシャーは感じない」と語るその強心臓ぶりは、彼女の精神的な成長を物語っています。

共栄学園の秋本美空選手は、母・大友愛さんの背中を追いかけながら、バレーボール界に新たな風を吹き込んでいます。彼女がどのようにして日本一を手にするのか、その成長過程を見守るのが楽しみです。春高バレーでの彼女の活躍は、これからも多くのファンを魅了し続けることでしょう。

[高橋 悠真]

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