佐藤駿、インカレフィギュアで首位!メンタル成長で世界へ期待
インカレフィギュアで佐藤駿が再び輝きを放つ
フィギュアスケートの日本学生氷上選手権大会(全日本インカレ)が山梨県甲府市で開催され、男子ショートプログラム(SP)で明治大学の佐藤駿選手が見事な演技を披露し首位に立ちました。佐藤選手は2025年の世界選手権代表でもあり、今回の大会でのパフォーマンスはその期待に応えるものでした。
佐藤選手は92.97点という高得点をマークし、次のステージであるフリーへの期待を高めました。彼の成功の鍵は、冒頭の4回転トーループジャンプを華麗に決めたことにあります。また、3回転ルッツ-3回転トーループの連続ジャンプも見事に着氷し、難易度の高い技術を余裕を持ってこなしました。
しかし、彼の道のりはここまで順調ではありませんでした。先月の全日本選手権ではジャンプのミスが続き、7位という結果に終わりました。この結果を受け、一時的にスケートから離れる時間を持ち、心を落ち着けました。年末には同じくフィギュアスケーターの三浦佳生選手の家に訪れ、鍋を囲んで反省会を開くなど、リフレッシュの機会を持ちました。この経験が彼のメンタル面での成長につながったのでしょう。
フィギュアの未来を見据えて
佐藤選手の目標は、今後の国際大会での活躍です。今月中旬にはイタリアで開催されるFISU冬季ワールドユニバーシティゲームズ、2月には中国での冬季アジア競技大会、そして3月にはアメリカでの世界選手権と続きます。彼は「SPで全日本の失敗を払拭できるような演技ができたと思う。フリーで良い演技をして次の試合につなげていきたい」と語り、今後の大会への意欲を見せています。
フィギュアスケートにおいて、技術力だけでなくメンタルの強さも重要です。佐藤選手は、全日本選手権での悔しさを糧に、精神的な成長を遂げることで、さらなる高みを目指しています。このような姿勢が、若手選手たちにとっての新たなロールモデルとなり得るでしょう。
関西大学勢の躍進
3位には同じく関西大学の朝賀俊太朗選手が続き、彼らの存在感がインカレの舞台で一層増しています。関西大学勢は、互いに切磋琢磨しながら、フィギュアスケート界において確かな地位を築いています。
フィギュアスケートは、技術と表現力の両面が求められる競技であり、選手たちは日々の練習を通じてその両方を高めています。佐藤選手のように、技術力を磨きつつも心の成長を大切にする姿勢は、多くの競技者にとっての指針となるでしょう。彼らの努力は、フィギュアスケートの未来をより明るいものにしてくれるに違いありません。
[鈴木 美咲]