松坂桃李と芳根京子、小学校で映画「雪の花―ともに在りて―」の魅力を語る
松坂桃李と芳根京子、小学校訪問で伝えた「雪の花―ともに在りて―」の魅力と俳優としての情熱
俳優の松坂桃李と女優の芳根京子が、東京・文京区立誠之小学校で行われた映画「雪の花―ともに在りて―」の親子特別試写会に登場しました。この映画は、江戸時代末期に天然痘が流行する中で奮闘した町医者の実話を描いた作品で、松坂が主演を務めています。試写会には125人の児童が参加し、二人の登場に大歓声を上げました。
映画は、吉村昭氏の小説「雪の花」を原作としており、未知の病から人々を救おうとする町医者・笠原良策の物語です。松坂はこの映画で、決して諦めない姿勢と信念の強さを持つ医者を演じています。イベントでは、彼は「諦めない信念の強さ、という意味で頑固さは似ているかも」と自身の役柄との共通点を語りました。
一方、芳根は松坂演じる良策の妻役を担当。彼女は「信じる思いの強さに共感しました。自分がこれだと信じたものを信じ抜くところは似ているかもしれません」と、自らの信念と役柄との共通点を明かしました。
俳優という職業への情熱と子どもたちへのメッセージ
試写会後のQ&Aセッションでは、児童から「どうして俳優の仕事を選んだんですか?」という質問が寄せられました。松坂は「ワクワクしたから」とシンプルに答え、その職業を選んだ理由を語りました。彼は「俳優業は、さまざまな人生を疑似体験できる。普段経験できないことを体験できるのが魅力」と、自身の職業に対する情熱を語りました。
さらに、松坂は「自分の好きな気持ちを大事にすることが、職業を長く続ける秘訣」と助言しました。彼は、何かに興味を持ち、その気持ちを大切にすることで、自然と自分の進むべき道が見えてくると、子どもたちにエールを送りました。
映画制作の裏側と時代を超えた経験
江戸時代を舞台にしたこの作品の撮影裏話も披露されました。撮影中、時代劇衣装のまま現代の街に出たエピソードを松坂と芳根が語り、会場は笑いに包まれました。松坂は「時代劇の衣装で喫茶店に入ったら、店員さんに不思議な顔で見られました」と、シュールな経験を笑いながら振り返りました。
芳根もまた、衣装のまま街を歩いたことを「世の中になじめないこと」と冗談交じりに語りました。これらの経験は、俳優としての柔軟さと役への深い理解を示しています。
映画「雪の花―ともに在りて―」は、歴史的背景を持つ実話に基づく物語であり、現代の観客に対しても多くのメッセージを伝えます。未知の病に立ち向かう医者の姿は、現代においても共感を呼び起こすテーマです。松坂と芳根の演技を通じて、観客は時代を超えた人間の強さと愛の力を感じることでしょう。
小学校でのイベントを通じて、松坂桃李と芳根京子は、俳優という職業の魅力とその裏にある情熱を子どもたちに伝えました。彼らの言葉は、未来を担う世代にとって大きな影響を与え、夢を追い求めることの大切さを改めて教えてくれます。この試写会は、映画のプロモーションを超えて、俳優という職業の意義を伝える貴重な機会となったのです。
[佐藤 健一]