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2024年11月29日 07時11分

豆原一成の新たな挑戦!『海に眠るダイヤモンド』で見せる成長と可能性

豆原一成、『海に眠るダイヤモンド』で見せる新たな一面と成長

JO1のメンバーとして活躍する豆原一成が、TBSの日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』で新たな挑戦を続けている。本作は、昭和から現代に至る70年の壮大な物語を描いており、豆原はその中で重要な役割を担う。彼の演じる星也は、現代パートにおいて物語に深みを与えるキャラクターだ。豆原自身もこの作品を通して、自らの成長を感じ取っているという。

初の民放連続ドラマ出演がもたらしたプレッシャーと喜び

豆原にとって『海に眠るダイヤモンド』は、初めての民放連続ドラマ出演であり、日曜劇場という舞台は特別な意味を持っている。彼は「すごくうれしかったのと同時に、ものすごくプレッシャーを感じました」と語る。このような大きな舞台に立つことは一方で光栄であると同時に、不安を伴うものでもある。しかし、豆原はその不安を力に変え、全力で挑戦する姿勢を貫いている。

本作の制作陣には、野木亜紀子や塚原あゆ子、新井順子といった『アンナチュラル』や『MIU404』を手がけたスタッフが揃っている。彼らとの共演は、豆原にとって非常に大きな学びの場となっている。「皆さんが手掛ける作品は1つひとつが細部まで凝っていて、随所に伏線が張られたストーリーにいつも惹き込まれます」と彼はその作品作りの緻密さに感銘を受けた様子だ。

役柄を通して見せる新たな表現

豆原が演じる星也は、法学部を目指す浪人生であり、どこか疲れた表情を見せる青年だ。豆原自身はこのキャラクターと全く似ていないと語るが、監督の塚原あゆ子から与えられた「浪人生としての引け目を感じているからこそ、カオスな状況の池ケ谷家を一歩引いてちょっと見下していて、自分よりも大変そうな人たちを面白がっている」という視点を意識して演じているという。豆原は、セリフだけでなく細かな仕草にも気を配り、星也というキャラクターを深く掘り下げている。

また、劇中のセリフ「人生、変えたくないか?」にちなんで、豆原は若者へのメッセージを送っている。「正解を求めてやっていると、失敗して落ち込んでしまったり、上手くできるか不安になってしまうので、とにかく今の自分の全力を出し切ることが大切です」と語る彼の言葉には、自身の経験から滲み出る説得力がある。

共演者との交流がもたらす刺激と成長

共演者である神木隆之介との関係も、豆原にとっては大きな支えとなっている。神木は、豆原が迷っているときには自然とリードし、アドバイスをくれる存在だ。「こう動いたら、僕はこういうふうにやるよ!」といった具体的な指示を通じて、豆原は演技の幅を広げている。また、片岡凜からも「豆原さんはいい意味で力が抜けていて、おかげで自分もすっとキャラクターに入れる」と評価されており、豆原の自然体での演技が周囲に良い影響を与えていることがうかがえる。

このような経験を通じて、豆原は「自由に表現すること」に向き合うことができたと語っている。塚原監督から与えられた自由なアプローチは、彼の表現者としての新たな可能性を引き出すきっかけとなった。彼は今後もさまざまな役柄に挑戦し、さらに成長を続けていくに違いない。

『海に眠るダイヤモンド』は、物語が進むにつれてますます深みを増し、星也の成長とともに新たな展開を見せていく。この壮大な物語の一部となった豆原一成の演技にも、ますます注目が集まるだろう。彼の言葉通り、「全力でぶつかる」姿勢が、視聴者にどのような感動をもたらすのか、これからの展開が楽しみである。

[中村 翔平]