経済
2024年11月30日 22時30分

後閑信吾が沖縄で発見!日本産焼酎の進化と新たな風味の旅

沖縄で味わう新たな風味の旅:後閑信吾の探求と日本産焼酎の進化

旅の季節が訪れ、心躍る冒険が待っています。GQ JAPANが提案する「クルマとともに旅に出よう2024」キャンペーンでは、千葉、丹波篠山、北海道、そして沖縄が新たな旅の舞台として登場します。特に沖縄では、世界を飛び回るバーテンダー、後閑信吾氏が新たな風味を求めて訪れた「ハッピーモア市場トロピカル店」と「瑞穂酒造」にスポットライトが当たっています。

島バナナと出会う:沖縄の恵みが詰まった「ハッピーモア市場トロピカル店」

宜野湾市にある「ハッピーモア市場トロピカル店」は、地域の農家が自ら栽培した野菜や果物を直接販売するファーマーズマーケット。ここで後閑氏は、フィリピンから沖縄に根付いたとされる「島バナナ」に出会います。成熟する前に収穫される通常のバナナとは異なり、樹の上で完熟した島バナナは、薄い皮とねっとりした肉質、そして爽やかな甘さが特徴です。試食イベントで目を輝かせる後閑氏の姿が印象的でした。

市場は、トマト栽培用ビニールハウスの再利用からスタートし、現在は2000以上の農家と取引をするまでに成長。オリジナルのレモンアンダギーや新鮮なスムージーも人気を集めています。後閑氏は、島バナナの他にも薬草スムージーや地元産の黒糖をチェックし、料理のインスピレーションを得ているようです。

琉球泡盛と黒糖の新境地:「瑞穂酒造」で見た未来

南国の太陽と海がもたらすインスピレーションを求め、後閑氏は首里最古の泡盛の蔵元「瑞穂酒造」を訪れました。ここで彼が手掛けるのは、琉球泡盛と沖縄黒糖を組み合わせた世界初の黒糖リキュール「KOKUTO DE LEQUIO」です。このプロジェクトは、泡盛の知名度向上と黒糖の在庫問題という沖縄の社会課題を解決する試みでもあります。

新作には、恩納村のアーサや伊平屋島のヒレザンショウ、ハマボウフウといった沖縄特有の素材が使用され、後閑氏はその独創的な風味を確かめに来たのです。「アーサをボタニカルとして漬け込んだ」という試みは、地元の海藻資源を活用した持続可能な発想であり、未来のカクテルシーンを変えるかもしれません。

“iichiko Design Week”が示す焼酎の進化

一方で、焼酎ブランド「いいちこ」は、“iichiko Design Week 2024”を渋谷で開催し、その40周年を祝いました。西和紀三和酒類代表取締役社長は「焼酎は世界の蒸留酒と肩を並べる存在」と述べ、2019年にアメリカで発売され人気を博した“iichiko彩天”を日本でも展開すると発表しました。

この焼酎は、度数を43%に引き上げることでカクテルにも適した酒として、バーテンダーたちに好評です。後閑氏をはじめとする国内外のバーテンダーが集結し、iichiko彩天を使用したカクテルを披露。まさに日本の焼酎が新たなステージへと進化していることを示しています。

日本の伝統と現代の創造力が融合するこれらの取り組みは、地域資源の再発見や持続可能な社会への貢献につながっています。後閑信吾氏の旅は、単なる観光以上のものを提供し、私たちに新しい視点をもたらしてくれます。次回の旅先を考える際には、沖縄の「美ちゅらな風味」を体験してみてはいかがでしょうか。きっと、心を豊かにする新たな発見が待っています。

[佐藤 健一]