「光る君へ」ファンミーティングで千年の愛が再び輝く!吉高由里子が語る作品愛の瞬間
「光る君へ」ファンミーティング:千年の愛が現代に息づく瞬間
かつての都、平安京。紫式部が「源氏物語」を紡いだその時代を舞台にしたNHK大河ドラマ「光る君へ」が、現代の東京で再び輝きを放ちました。12月2日、華やかなファンミーティングがNHKホールで開催され、主役の吉高由里子をはじめ、柄本佑、町田啓太、塩野瑛久、見上愛らが登壇し、約3000人のファンとともにその瞬間を分かち合いました。
キスシーンに赤面!?舞台裏の微笑ましいエピソード
イベントでは、ファンが選ぶ名場面ベスト10が発表されましたが、その中でも特に注目を集めたのが、吉高由里子演じる紫式部(まひろ)と柄本佑演じる藤原道長の逢瀬シーンです。この濃厚なキスシーンが上映されると、会場は一瞬にして静まり返り、その後に続く笑い声はまるで嵐の後の晴れ間のようでした。吉高が「皆で観てどうするの!?」と照れながら声を漏らし、柄本とともに赤面する様子は、ファンにとっても微笑ましいものだったに違いありません。
このシーン、実は10分にも及ぶ1カットで撮影されたそうです。その長さに驚いた吉高が「まだ覚えてないよね?裏切りなしだよ」と柄本に確認したエピソードも語られました。まるで舞台のような撮影だったと振り返る柄本は、「一発でOKだった」と自信を滲ませました。これほどの緊張感と集中力が要求される現場で、キャストたちの絆が深まったことは想像に難くありません。
吉高由里子、作品への愛と別れの心境を語る
「光る君へ」は、紫式部が「源氏物語」を書き上げるまでの人生を描く壮大な物語です。脚本を手掛けた大石静の筆致により、現代に生きる私たちにも響く普遍的なテーマが巧みに織り込まれています。この作品に対する吉高由里子の愛着は、彼女自身の言葉からも明らかです。「あと2話で終わってしまうのは嘘みたいな気持ち」と語った彼女は、ファンとともに作品を見守ってきた日々を「宝物」と表現しました。
吉高はまた、次回作「べらぼう」のポスターに「光る君へ」のポスターを重ね貼りしてしまおうという冗談を飛ばし、会場を沸かせました。これほどまでに「光る君へ」が彼女にとって大切な作品であったことが伝わります。
大河ドラマ「光る君へ」が映し出す現代の「愛」
平安時代の物語でありながら、現代に生きる私たちに響く「光る君へ」は、千年の時を超えて人々の心をつなぐ橋となっています。紫式部と藤原道長の関係は、単なる恋愛を超えた「ソウルメイト」として描かれ、観る者に深い感動を与えます。まるで古典文学が現代のスクリーンに蘇り、新たな命を吹き込まれるようです。
この作品が終了することに寂しさを感じるファンは多いでしょう。しかし、ファンミーティングに集った人々の熱気は、作品がいかに多くの人々に愛され、影響を与えてきたかを物語っています。吉高も「皆さんの人生の関係者になれたことが幸せ」と語り、作品を通じたつながりに感謝の意を表しました。
ドラマの最終話放送を控え、ファンはその結末を見届けるとともに、作品が残したメッセージを心に刻むことでしょう。「光る君へ」は、時を超えた愛と友情を描き、私たちに大切な何かを問いかける作品として、これからも語り継がれていくことでしょう。
[田中 誠]