バルセロナ、オルモの去就で揺れる！マンチェスター移籍の可能性も？

バルセロナ、財政難と選手登録問題の板挟み

ダニ・オルモの去就とバルセロナの財政状況

オルモは今夏、RBライプツィヒから6200万ユーロ（約98億円）という高額な移籍金で加入した。スペイン代表の彼は、バルセロナにとって今シーズンの目玉補強となるはずだった。しかし、リーガエスパニョーラの厳しい財務規定が壁となり、バルセロナは選手登録に苦しんでいる。

この問題は、クラブの財政が不安定な状況に拍車をかけている。バルセロナは過去数年にわたって負債に苦しんでおり、選手の高額な給与や移籍金がその負担をさらに増大させているのだ。これにより、クラブは選手の登録や契約に柔軟性を欠き、チームの競争力を維持することが困難になっている。

オルモの代理人がマンチェスターに？

この状況の中、オルモの代理人であるアンディ・バラ氏がマンチェスターに滞在しているとの報道が出ている。彼の目的はあくまで「休暇」とされているが、多くの人々がこれを単なる偶然とは受け取っていない。マンチェスター・シティやマンチェスター・ユナイテッドへの移籍の可能性が取り沙汰されている。特にシティは、ケビン・デ・ブライネの後継者を探しており、オルモはその候補の一人として名前が挙がっている。

これが現実のものとなれば、バルセロナにとっては痛手だ。オルモのような才能ある選手を手放すことは、チームの戦力ダウンに直結する。しかし、バルセロナの財政状況を考慮すると、選手を売却して資金を確保することもやむを得ない選択肢の一つとなる。

一方で、バルセロナは新たなスター選手の獲得を模索している。バイエルン・ミュンヘンのレロイ・ザネがそのターゲットとして浮上している。ザネは2025年夏に契約が切れる予定で、バルセロナへの移籍を希望していると報じられている。彼の移籍が実現すれば、バルセロナにとっては攻撃陣の強化に繋がるだろう。

ザネは物理的なスピードと技術を兼ね備えた選手で、両ウイングでプレー可能だ。バルセロナの補強ポイントに合致し、クラブの戦力を底上げすることが期待されている。しかし、財政的な制約がある中で、どのようにして彼を獲得するのかが重要な課題となる。

財務規定とクラブ運営のジレンマ

バルセロナのようなビッグクラブが直面しているこの状況は、サッカー界全体の問題を浮き彫りにしている。財務規定はクラブの健全な運営を促進するためのものであるが、一方で短期的な競争力を削ぐことにもなりかねない。クラブは財政の健全化を図りながら、選手の獲得や維持に努めなければならないという、綱渡りのような経営を強いられている。

［高橋 悠真］